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祖母の事2

  • betrayer200go
  • 6月13日
  • 読了時間: 1分

 それから祖母は長男の賢司を出産する。

何を隠そう僕の父で、父の話も祖母から何個か聞いた。

やれ、おじいちゃんと相撲を取った話やら、おじいちゃんに日本刀でたたき切られそうになったりとか戦後という時代を感じさせられるエピソードが多い。

それから父は祖父の後を継ぎ工務店を設立し、平成元年に僕こと松永泰輔が誕生する。

後に周りの人から聞いたところによると大層喜んだらしい。僕自身は物心がついていなかったのでぼんやりとそうとも思えないがそうだったようだ。

 そんな祖父も僕が小学校2・3年生のころなくなってしまった。

ちょうどいとこたちが集まっていた日で家族が騒然としていたことを憶えている。

祖父が亡くなったことは当時幼かった僕には現実感がなく、特に落ち込んだりした思いではない。

祖母と散歩をしていた際におじいちゃんはお星さまになったんだよと言われて無邪気に星を指さしていたことを今でも憶えている。

 
 
 

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